施工事例

九石庭と瑪瑙庵の庭

このお客様は日本を何度も訪れ、多くの日本庭園を鑑賞されています。特に、京都にある二条城の庭と足立美術館の庭がお気に入りです。そこで、二条城の庭にある七つの銘石に倣い、ベトナムで縁起が良いとされる数字の九にちなんで、九つの銘石を日本から輸入し九石庭園を造りました。

水を用いずに石や砂を主要な素材として使い、自然の風景や水の流れを象徴的に表現した枯山水の技法を用いました。一見シンプルに感じますが深遠な美しさで、日本庭園独特の魅力であるわび・さびを表現しています。

大きく立派な槇の木とバランスを取り、互いの魅力を引き立てるために、日本でも銘石として名高い貴船石を選びました。この独特の表情を持つ貴船石は15トンの重さがあり、施工場所の制限もあり設置は困難を極めましたが、槇の木と共に庭の象徴的な存在となりました。

貴船石は、日本の庭園石材の中でも最高級品であり、その色合いは紫から緑色までさまざまですが、中でも紫色の貴船石が最も高価で希少とされています。貴船石は、日本庭園の本場である京都で産出され、特に貴船地域でしか見られないため、その供給は非常に限られており、最高級の石材とされています。貴船石は二条城の七石庭に使われている石の一つで、他にも日本の有名な庭園で使用されている石です。

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